特集 婦人科造影の臨床
産婦人科領域における静脈造影法の応用
山下 澄雄
1
,
鷲尾 元夫
1
,
大賀 祐造
1
,
大森 千里
1
,
児玉 隆
1
,
平津 とめ子
1
,
西田 芳矢
1
Sumio Yamashita
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.1059-1064
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203972
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はじめに
近年,脈管造影の進歩には目覚しいものがあり,臨床的にも広く利用されつつある。
産科婦人科領域においても骨盤臓器の状況,脈管系の形態,血液循環状態等を明確に把握し,正確なる診断のもとに,例えば骨盤内腫瘍に対しては手術療法,放射線療法あるいは化学療法等の選択,組合わせにより適切なる療法が可能になり,また器質的変化の認められない機能的疾患に対しても連続的撮影を行なうことによりその病態を客観的に認識し得ることが可能になり,脈管造影法の応用は今後ますます拡大普及するものと思われる。
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