特集 産婦人科医のための簡易検査法
腟内容の簡易検査法—特にホルモンについて
橋口 精範
1
,
高間 高
1
Akinori Hashiguchi
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人教室
pp.541-547
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203726
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はじめに
腟内容細胞像の周期性変化については,Papa—nicoloau1)(1925),Ramirez2)(1928)などによつてみとめられて以来,腟上皮が月経周期を支配するホルモンによつて種々反応することは周知のこととなつてきた。
月経周期を支配する卵巣ホルモン,なかでもestrogenに敏感に反応をみせており,Rubenstein3)4)(1937,1940),Aeppli5)(1951)などは尿中のestrogenの排泄と密接な関係があるとのべ,D.EAllende6)(1950),Wachtel7)(1954)なども卵巣のestrogenの消長を示すものであることをのべている。
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