Japanese
English
症例研究
中期人工妊娠中絶時に於ける中央頸管裂傷の1例
A case of central cervical tear developed in artificial abortion
吉田 之好
1
Yukiyoshi Yoshida
1
1賛育会病院産婦人科
pp.479-480
発行日 1958年6月10日
Published Date 1958/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201774
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緒言
中期人工妊娠中絶には種々の方法があるが,卵膜外リバノール液注入法は比較的効果確実で副作用も少いと云われている。当院に於ても昭和26年より実施し総計1,200例を数えているが,1例のアナフラキシー様ショックを見た例を除けば未だ著明な副作用を認めていない。然るに最近私は妊娠5ヵ月の初妊婦に本法を行い,陣痛促進剤を注射しないにも拘らず分娩時子宮頚管中央後壁に裂傷を生じ,外子宮口からでなくこの裂傷孔より胎児を娩出した例を経験したのでここに報告する。
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