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薬剤の臨床
新便秘治療剤強力ソルベン錠の産婦人科領域に於ける使用経験
Experiences with a new laxative "Solben" strong tablet in obstetrics and gynecology
内田 孔平
1
Kohei Uchida
1
1九州大学医学部産婦人科学教室
pp.144-147
発行日 1958年2月10日
Published Date 1958/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201715
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1.緒言
便秘の治療に用いられる下剤には箆麻子油,センナ葉等の様に腸蠕動を亢進させて排便運動を起すもの,或いは塩類下剤の様に腸壁からの水分の吸収を妨げ,腸内容を増加して下痢を来すもの,及び流動パラフィン,寒天等,器械的下剤の様に腸壁を粘滑にし,腸内容を軟化して糞便の移動を容易ならしめるもの等に大別される。
新便秘治療剤強力ソルベン錠はジオクチル,ソジウム,スルフォサクシネイトを主剤とするもので,水分を浸透させる非常に強い作用を有する。此の様な物理的作用を応用して腸管内の硬化便を適当な軟かさにして,自然な便通を齎らすものである。そして次の様な特徴を有するとされている。
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