症例研究
半頭骨無頭無心体(緒方)の1例
板倉 信一郎
1
,
福西 泰三
2
1信州大学医学部産婦人科学教室
2信州大学医学部病理学教室
pp.52-57
発行日 1955年1月10日
Published Date 1955/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201145
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緒言
無心体は胎児奇形のうちでも稀なものであるが一卵性双胎児で胎盤血行に吻合があつて血液循環に力学的不均衡を来した場含或は一児に心臓原基の欠損があつた場合等に一児が時に無心体として発育する事があると言われている。吾々は妊娠8ヵ月で早産した一卵性双胎児の一児が半頭骨無頭無心体緒方)であつた1例を得,剖検の結果従来あまり追究されていない体内血管系の状態について聊か所見を得たので報告する。
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