速報
新生兒に於ける心收縮期並に擴張期に就て
安井 志郎
1
1東京大學醫學部産科婦人科學教室
pp.420-422
発行日 1952年9月10日
Published Date 1952/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200678
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胎兒心音は所謂胎兒性律調で,收縮期と擴張期とが相等しいと老えられていたが,1908年J.H-ofbauer及びWeiss1)が胎兒心音を描寫して以來,普通には成人心音と同じく收縮期より擴張期が長い事が知られた。しかし胎兒並に新生兒の心の收縮期と擴張期に關する詳細な報告は未だ見られない。私は胎兒並に新生兒の此の兩期の變化を研究し,殊に新生兒の第0日より第2日迄の3日間に收縮期が擴張期より長い場合を多く認めたので,この點に就き研究の結果を報告する。尚,之は新生兒の特殊性を示すものと考えられ,成人心音に於ては特殊な頻脈の場合以外に收縮期が擴張期より長い事は知られて居ない。
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