豫報・速報
産婦人科領域に於ける血漿蛋白質の成分分布に關する研究
福井 靖典
1
1東京大學醫學部産科婦人科學教室
pp.167
発行日 1951年4月10日
Published Date 1951/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200475
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最近蛋白質代謝の研究が盛になつて來たが,血漿蛋白質の成分分布に關しての研究は比較的殘された感があるので本研究に着手した。先づ妊婦は動もすれば諸種の代謝機能に變調を來たし色々な病的状態に移行する。かかる病的状態に於ける血漿蛋白質の成分分布の消長を追求し,それが臨床的に果して如何なる價値並に意義を有するかを知ろうとするに當り正常妊婦に於ける血漿蛋白質の成分分布を知る必要を思い,之が研究を行つた。
Fiseliusの電氣泳動裝置を使用する事にした。實驗條件は總て蛋白泳動研究會實施規定に基づいたものであり,又値は下降値を採用した。總蛋白量は日立製作所の蛋白屈折計を使用した。
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