特集 受胎調節・人工妊娠中絶及優生手術
特輯號の題言
安藤 畫一
pp.125
発行日 1949年4月10日
Published Date 1949/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200188
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生物をその生殖するまゝに放任すると,その數またはその質に於て,當該生物の生存上に不都合な種々な支障の發生し得るものである。從つてその數または質に所望の統制をなすために,人爲工作が加へらるゝに至つたことは,動植物に於てのみでなく,人類に於ても亦た同樣である。
人類の數及び質に對する統制は,時代に應じ,國により家によつて方針を異にし,人爲工作の方法に於ても亦た變遷が行はれたのである。國としては國民各自の自由に任せた時代から,國策として統制される時代となつたことは,正に當然とせねばならぬ。
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