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食鹽水の羊水内注射に依る分娩誘導法に就て
水野 潤二
1
,
吉村 武文
1
1名古屋市立女子醫學專門學校附屬醫院産婦人科教室
pp.51-52
発行日 1948年4月1日
Published Date 1948/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200108
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5ケ月以後の正常妊娠を在來の人工分娩誘導法で娩出せしめることは比較的困難であつて數多い術式を反覆試みても其の効果を短時間内に期待することは難しく漸く其の目的を逹し得ても尚時には傳染の危險に曝され,術者にとつては誠に不愉快であり,患者亦長時間に亘る肉體的,精神的苦痛に惱まされると云ふ事は婦人科醫の周く熟知せらる所であろう。
本教室に於てはこれを解決し得る簡單にして併も卓効を奏し,併せて危險率の少い術式を求めてゐたが偶々1945年度のAm. J. Obst. & Gyn,に記載せられてゐるMunza Luis (アブレル氏法)の28例の報告に基き追試せる處やゝ良好と思はるる成績を擧げ得たので茲に報告する次第である。
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