臨床経験
妊娠中期中絶における週数群別の難航例発生頻度
出口 奎示
1
1日本産科婦人科学会
pp.393-397
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103647
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要約
妊娠中期中絶(407例)で,手術の難易度を示す主要な要素,難航例の発生頻度につき,手術の不成功例より難航例に移行した経緯,年齢群別発生頻度,中期前半期と後半期における発生頻度の比較など,すでに発表した知見とともに本研究の新たな課題,妊娠週数群別の難航例発生頻度につき検討した.中期初期(I群,14~15週)の手術では難航例の発生頻度が皆無で,他の週数別群(II~IV群)と比較し,週数群は高くなるほど,その頻度は有意に上昇することを初めて明らかにした.本知見は手術の実施時期が早期であるほど順調な経過が期待できることを示すものである.
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