今月の臨床 婦人科がんの予防戦略と早期診断
子宮頸がん
3.HPVワクチン
今野 良
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科
pp.781-788
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103457
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●HPVワクチンはウイルス表面の殻を構成する蛋白質であるL1カプシドと言われる抗原(VLP : virus-like particle)を遺伝子工学的に作成したもので,HPV16型および18型の感染をほぼ100%予防し,子宮頸がん全体の約70%以上の減少が期待される.
●WHO(世界保健機関)の諮問委員会であるGACVS(ワクチンの安全性に関する諮問委員会)は,世界での約1億7,000万回の接種をレビューして,「引き続き2つのワクチンの安全性が再確認された」と声明した.
●どんなワクチンでもごくわずかなリスクがあるが,その接種によって将来の病気や死亡を大きく減少させることができる.
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