連載 Obstetric News
子宮頸管短縮妊婦に対する天然型プロゲステロン腟製剤療法の有用性―Romeroらのメタ分析
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.418-420
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103307
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プロゲステロンは妊娠維持のキーとなっているホルモンと考えられており,プロゲステロン作用の下降が分娩開始に関連している.そのためプロゲステロンの下降が妊娠中期に起こると,子宮頸管短縮が起こる可能性があり,早産のリスクが上昇すると考えられる.したがって,プロゲステロン作用の下降が早産発生機序と考えられてきた.すなわち,プロゲステロン作用の遮断が子宮頸管熟化に関連する臨床的,生化学的,形態的変化の原因となる可能性がある.
超音波診断装置で診断された短縮子宮頸管は,単胎妊娠と双胎妊娠において強力な早産予知因子である.超音波検査で子宮頸管長が短縮すれば短縮するほど,自然早産リスクは高くなる.
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