今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
性感染症
1.性感染症の最近の動向
小野寺 昭一
1
1富士市立中央病院
pp.6-12
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103235
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●性感染症定点調査 : 1987年から厚生省(現厚生労働省)結核・感染症サーベイランス事業として行われている.診療科の内訳はおおよそ産婦人科系(産科,婦人科,産婦人科の合計)49%,泌尿器科41%,皮膚科9%,性病科1%の比率である.
●性感染症診断・治療ガイドライン : 日本性感染症学会では,2002年から性感染症の診断・治療のためのガイドラインを発行している.原則として2年ごとに改訂し,2004年版,2006年版,2008年版,2011年版まで発行されている.
●セフトリアキソン高度耐性淋菌 : 2009年2月にわが国の風俗関係の女性の咽頭からセフトリアキソンのMICが2 μg/mLと高度耐性の淋菌が分離され,世界に衝撃を与えた.幸いに現時点で,その後にこのような高度耐性淋菌が分離されたとの報告はない.
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