今月の臨床 これだけは知っておきたい─婦人科がんの緩和ケア
緩和ケアの実際
5.精神症状のケア
谷向 仁
1,2
1大阪大学医学部附属病院オンコロジーセンター緩和ケアチーム
2大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室
pp.1208-1213
発行日 2012年12月10日
Published Date 2012/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103219
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●がん患者の多くが悪い知らせやその予期に際して不安や抑うつを経験し,婦人科がん患者も例外ではない.
●婦人科がん患者の心理的苦悩はジェンダーに強く関連しており,罹病体験の時期にも大きく左右される.
●心理・精神的ケアに際しては支持的精神療法を基本とし,必要に応じて抗不安薬・抗うつ薬を併用する.
●終末期患者へのかかわりに際して,「尊厳」に関する話題を取り上げることは有用となる場合がある.
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