今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント
更年期・老年期
6.高血圧
河野 宏明
1
1佐賀大学医学部循環器内科
pp.550-555
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102648
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
欧米において,虚血性心疾患は死因の第一位を占めている.わが国でも,社会の高齢化と生活習慣の欧米化に伴い虚血性心疾患が増加している.日本人における虚血性心疾患の第一の危険因子は高血圧であり,血圧のコントロールは虚血性心疾患の一次および二次予防に大きく貢献する.まず行うべきは生活習慣の改善指導であり,これのみで不十分な場合に薬物治療を考慮すべきである.高血圧患者の場合,ほかの臓器障害も合併していることがある.したがって,個々の患者状態に応じた薬剤選択および容量設定が必要である.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.