今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント
不妊・避妊
7.低用量経口避妊薬
北村 邦夫
1
1社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター
pp.504-509
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102640
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1 低用量経口避妊薬とは何か
わが国で承認されている経口避妊薬(oral contraceptives : OC)はエストロゲン(estrogen)とプロゲストーゲン(progestogen)の配合剤である(図1).月経周期を28日とするために,21錠のホルモン製剤と7錠のプラセボあるいは7日間の休薬を1クールとして服用を継続していくことで避妊を可能にする.米国では1960年に承認されたが,わが国はそれから40年を経た1999年6月承認,9月に発売された.
発売当初はOC処方前に煩雑な検査が課されていたが,06年に日本産科婦人科学会編として「低用量経口避妊薬(OC)の使用に関するガイドライン(改訂版)」(以下「ガイドライン」)1)が制定されたことによりOCが一段と普及した.
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