今月の臨床 低用量OCの普及をめざして
低用量経口避妊薬(OC)承認後10年を経て
北村 邦夫
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1(社)日本家族計画協会家族計画研究センター
pp.1481-1489
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102495
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はじめに
米国に遅れること40年.わが国で低用量経口避妊薬(oral contraceptives : OC)が承認されたのが1999年6月,その3か月後に発売となった.以来,10年を経てわが国のOC事情はどう変わったのだろうか.承認がこれほどまでに遅れた理由にはHIV/AIDSの拡大,副作用や少子化の進行などが挙げられていたと認識しているが,これらの懸念は払拭されたのだろうか.筆者らが行っている全国調査の結果やOC関連の電話相談の動向などから,OC承認・発売からの10年間を追った.
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