連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・58
超緊急帝王切開で健児を得た臍帯脱出の2症例
上田 克憲
1
,
吉本 真奈美
1
,
占部 智
1
,
向井 百合香
2
1県立広島病院産科
2広島大学医学部産科婦人科
pp.1442-1445
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102485
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症例 (1)
■患者 29歳,初産婦.
■主訴 破水.
■既往歴 特記事項なし.
■現病歴
妊娠33週4日の深夜に自宅で破水を自覚したため,分娩予定であった近医を受診した.子宮口は1 cm開大し,児胎位は足位であった.子宮収縮はほとんどないが明らかな破水であったためそのまま入院し,塩酸リトドリンと抗菌薬の点滴を開始された.翌日になり,骨盤位,前期破水として当科に母体搬送された.
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