連載 病院めぐり
岐阜県総合医療センター
山田 新尚
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1岐阜県総合医療センター
pp.1187
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101572
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当院は,最初につくられたときの名称は「陸軍衛戍(りくぐんえいじゅ)病院」で,明治42年,日露戦争の4年後に創設されました.1909年,今から98年前のことであります.衛は「守る」,戍も「守る」という意味と「兵士」や「兵営」の意味もあり,「兵士を守る病院」という意味です.衛戍病院という名はさすがに難しかったのか,昭和に入ると「岐阜陸軍病院」に改名されました.陸軍病院で終戦を迎え昭和20年12月には厚生省所管の「国立岐阜病院」となりました.昭和27年8月,医療機関整備の国の方針により,国立病院資産譲渡に関する法律が施行されて,昭和28年6月30日に岐阜県議会において譲渡の議決がなされ,翌7月1日から病床数130床の「岐阜県立岐阜病院」として開院しました.
平成11年11月には病床数555床,救命救急センター,新生児センターを併設した26診療科の総合病院となりました.臨床研修指定病院,基幹災害医療センター,地域がん診療拠点病院,エイズ拠点病院でもあり,職員数は約700名です.そして,平成18年11月には「岐阜県総合医療センター」へと名称が変更され,①救命救急医療,②心臓・脳血管障害の医療,③母とこどもの医療,④がんの医療,⑤女性の医療,の5つを重点医療としています.
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