今月の臨床 母体救急
産科救急体制のシステム化─宮崎県周産期症例検討会から─
徳永 修一
1
,
池ノ上 克
1
1宮崎大学医学部産科婦人科
pp.695-699
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101372
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はじめに
母体や胎児の突然の急変にはスムースな救急搬送が望まれる.そのためには,一次分娩施設と周産期センターの連携体制と地域の周産期センターの医療が充実化すること必要である.産科救急体制の改善には,医療の地域化(regionalization)を進めていくことが必要である.宮崎県では,県下の周産期センターのスタッフ一同が集まって周産期死亡症例や神経学的予後不良ハイリスク症例を個々に検討する会(宮崎県周産期症例検討会)を1998年より行ってきた.今回は,各周産期センターに母体適応で緊急搬送された症例と,この研究会で行っているpopulation based studyをもとに母体救急症例を検討した.
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