公衆衛生人国記
宮崎県—衛生行政を中心に
石井 和子
1
Kazuko ISHII
1
1宮崎県環境保健部保健予防課
pp.286-288
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900562
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
宮崎県の公衆衛生の発展を顧みるとき,多くの先達の英知と努力をうかがい知ることができる.黒木博前知事は,昭和34年就任以来20年にわたり,県民の健康と福祉の増進に深い関心を寄せ,県民生活最優先の諸施策を積極的に推進,なかでもアメニティ思想に根ざした全県公園化を推進し,昭和44年に全国初の「県沿道修景美化条例」を制定,人間と自然の調和のとれた県土美化に取り組み,「太陽と緑」のイメージ化を図った.昭和48年にはTLP(総合地域指標)を発表した.同年8月に全国初の健康増進センターを開所,毎年約1万人の利用者がある.昭和49年には多年の宿願であった宮崎医科大学の開学が実現した.魅力ある郷土の建設をモットーとした基本姿勢は,松形祐尭知事に受け継がれ,「日本一住みよい宮崎県」の創造をめざして着実な歩みをしている.その他,県医師会,国公立病院や関係機関団体などの多くの方々の功績もあるが,誌面の都合でここでは衛生行政に功績のあった方々を紹介する.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.