今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
V.無痛分娩―われわれの工夫
硬膜外麻酔―われわれの工夫
58.植野産婦人科医院の工夫について教えて下さい.
植野 信水
1
,
源田 辰雄
1
1植野産婦人科医院
pp.518-519
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101232
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1 はじめに
当院(産婦人科医院)では,当初より妊婦の分娩への多様化に対応するために硬膜外麻酔分娩を施行してきた.
当院における硬膜外麻酔分娩は,1998年には全分娩の約20%前後を占めていたが,2002年は約9%と減少傾向にある.この原因は,医療の介入を避けたいという自然志向の増加,マンパワーの不足,医事紛争の増加などにより医療側が消極的な診療となっていることが挙げられる.当院では,この時期に両親学級の受講を必須とし,敷居を高くしたことも関係している.
小規模施設であるわれわれがいかに患者のニーズに応え,硬膜外麻酔分娩を提供,工夫してきたか,これまでの経験から具体的に述べたい.
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