連載 ここまできた婦人科日帰り手術 10
婦人科日帰り手術の援助とケアのポイント
長谷川 充子
1
1湘南鎌倉総合病院産婦人科
pp.317-319
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101169
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
[1] はじめに
医学の進歩により,日帰りの手術が多くの病院で行われるようになってきた.手術前,手術後に入院という形をとらず,手術もトラブルなく麻酔から覚醒し,食事摂取ができ,1人で歩行が可能となれば24時間以内に退院することを日帰り手術(デイサージャリー : 以下,DS)と呼ぶ.術前・術後の管理を自宅で行うことになるため,術前のインフォームド・コンセントや術後の家庭での過ごし方の指導をするケアコーディネータが必要となる.手術当日に帰宅することで不安を訴える患者,家族もいて入院を希望することもあるが,そのような人達の不安を解消し,安心して自宅療養できるように看護師はサポートしている.
当院で行われている主なDS手術は,(1)腟前壁形成術,(2)腟後壁形成術,(3)子宮内容物掻爬術,(4)腹腔鏡補助下腹式付属器摘出術,(5)腹腔鏡補助下腹式嚢腫摘出術,(6)腹腔鏡下嚢腫摘出術,(7)円錐切除術,(8)付属器摘出術である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.