連載 病院めぐり
神戸市立西市民病院
高島 正樹
pp.1520
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100696
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神戸市立西市民病院は,平成7年1月,阪神・淡路大震災によって本館全壊という未曾有の大災害に見舞われた病院です.しかし,幾多の困難を乗り越え平成12年5月に新病院全館オープンを果たすまでになり,現在では神戸市街地西部の中核病院として目覚ましい活躍をしております.そして,平成16年2月には日本医療機能評価機構から,初回受審で病院機能評価認定をいただくまでになりました.現在,1日の外来患者数は約1,110人で,そのうち救急患者は1日平均46人,平均入院患者数は320人です.医師数はスタッフ46名,専攻医9名,研修医11名と数少ない人員にもかかわらず,日々日常の医療に邁進しています.産婦人科は39床を擁し,産婦人科医師は3名ですべて日本産科婦人科学会認定医であり,夜間救急や分娩はすべて3名で担当しています.
産科では,近隣医療機関の影響で,分娩数は平成14年は361件でしたが,平成15年には473件となり,平成16年においても月分娩数が50件を超えるほどに,地域におけるニーズが高まってきています.ただ妊娠週数が35週未満やハイリスクの児が予想される場合には,近隣のNICUを完備した施設への母体搬送をしています.助産師の活動も活発で,フリースタイル分娩,インファント・マッサージや母乳外来,プレママ教室など独自の活動をしており,多くの妊婦・褥婦から好評を得ております.
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