連載 もうひとつの国境なき医師団・10
コンジローマから覗いたレイプによる妊娠と養子縁組
東梅 久子
1
1国境なき医師団 インドネシア
pp.794-795
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100335
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スマトラ沖地震と人身売買
2004年12月26日,スマトラ沖地震とそれに続く津波は,30万人以上の犠牲者を出した.1月4日,犠牲者が9万人を超したインドネシアでは,約3万5千人が孤児になったと発表されている.
被災直後から親類,福祉団体を装った人身売買組織によって,避難所から連れ去られる子供たちが目撃されている.孤児の養子縁組を斡旋する携帯メールも流れた.インドネシア政府は,被災から1週間後に孤児の養子縁組を禁止するとともに,unicaef(国連児童基金)などと協力した孤児売買防止に乗り出した.
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