今月の臨床 安全な婦人科手術をめざして
子宮の手術
広汎性子宮全摘術―主に術後合併症について
平松 祐司
1
,
水谷 靖司
1
,
本郷 淳司
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科婦人科学
pp.710-713
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100320
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はじめに
広汎性子宮全摘出術(以下,広汎全摘)後の合併症の多くは,術中の手術操作に関連して発生する.根治性を上げるためにやむを得ない合併症もあるが,注意することにより回避できるものも多い.また,血栓症などは術前から存在している場合も多く,リスクの高い症例では特に術前に十分検査しておくことが重要である.起こりうる合併症については術前に十分なインフォームド・コンセントをとっておき,手術は細心の注意を払いながら行い,術後も血栓症などの予防を行うことが重要である.本稿では,広汎全摘の代表的な術後合併症について記載する.
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