今月の臨床 女性診療科外来プラクティス
IX 付録
2. 婦人科診療に重要な検査とその正常値
後藤 清美
1
,
吉松 淳
1
,
楢原 久司
1
1大分大学医学部産科婦人科
pp.664-667
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100118
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1 血清脂質
エストロゲンは血中総コレステロールの低下作用を有する.更年期女性では,閉経を迎えることによりトリグリセライドを含む血中脂質の上昇,すなわち高コレステロール血症の頻度が増大し,粥状動脈硬化を起こし心疾患の原因となる.
血清脂質,特にトリグリセライドは食事によって摂取される脂肪であり,食後や長時間の空腹状態によって上昇することが知られており,早朝空腹時採血が推奨されている.
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