特集II Myelopathy・Radiculopathy
脊髄動静脈奇型の臨床症状,診断および手術経験
菊池 晴彦
1
,
古瀬 清次
1
,
唐澤 淳
1
,
榊 寿右
1
,
吉田 泰二
1
Haruhiko KIKUCHI
1
1北野病院脳神経外科
pp.1149-1153
発行日 1975年12月25日
Published Date 1975/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908541
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脊髄動静脈奇型(spinal AVM)の報告は1885年Hebold,1888 Gauppにより行われており,決して新しいものでない.しかし本疾患が,臨床症状の原因疾患として正しく診断され,かつ適切に治療されるようになつたのは近年のことである.それ以前は,autopsyで見出されたり,たまたまspinal explorationで見出されたにすぎない.
脊髄動静脈奇型は,Rasmussen,Kernshan,Newman,Kraynbuhl,Yasargil,Pia等の報告によると脊髄腫瘍の4.42%〜11.5%のincidenceであるとされている.
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