論述
Tanner-Whitehouse & Healy法による骨年齢の判定について—杉浦・中沢法との比較検討
川島 真人
1
,
南条 文昭
1
,
佐倉 朔
2
,
太田 伸一郎
2
Mahito KAWASHIMA
1
1虎の門病院整形外科
2東京医科歯科大学総合法医学研究施設
pp.350-358
発行日 1972年5月25日
Published Date 1972/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908478
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緒言
1896年,Rankeによる骨核のX線学的検討以来多くの人々により骨核成熟の形態学的変化と年齢との関係が論じられてきた.なかでも手骨の骨成熟に関する研究は,長期にわたつて多数の骨核の様々な成熟過程が容易に観察されるという利点もあつて,もっともよくおしすすめられてきた.
歴史的には1907年Pryorに始まり,1937年Toddの骨端核9段階評価基準,さらにこれを基軸としたGreulich & Pyle法(1950年)は現在でも広く採用されている.1954年,AchesonはこのGreulich & Pyle法に,さらに客観性をもたせるため,骨点数(maturity score)による評価基準を設け,骨点数の総和による骨年齢の判定を試みた.
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