シンポジウム いわゆる鞭打ち損傷
“いわゆる鞭打ち損傷”—治療論—整形外科の立場から
桐田 良人
1
,
田中 三郎
1
,
宮崎 和躬
1
Yoshito KIRITA
1
1天理よろづ相談所附属天理病院整形外科
pp.288-314
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908453
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はじめに
最近のめざましい交通機関の発達によつて,交通外傷が著しく増加している中で,白動車の激増,その高速化に伴つて,頭部外傷とともに頸部の損傷,すなわち特有の発生機序と独特の経過をとり,色々の治療に抵抗を示すいわゆる鞭打ち損傷が年を追つて激増し,治療面のむづかしさから,最近,社会問題とさえなつてきている.
本症は他の疾患に比べて,数々の特徴があるので,治療に当たつてはこの点を充分知悉しておく必要がある.
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