Japanese
English
臨床経験
類腱線維腫(desmoplastic fibroma)の3例
Three Cases of Desmoplastic Fibroma
高原 康弘
1
,
尾崎 敏文
1
,
川井 章
1
,
小西 均
1
,
井上 一
1
Yasuhiro Takahara
1
1岡山大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Okayama University Medical School
キーワード:
desmoplastic fibroma
,
類腱線維腫
,
local recurrence
,
局所再発
,
curettage
,
掻爬
Keyword:
desmoplastic fibroma
,
類腱線維腫
,
local recurrence
,
局所再発
,
curettage
,
掻爬
pp.195-199
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908422
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:類腱線維腫(desmoplastic fibroma)は,1958年Jaffe3)により腹壁に好発するdesmoid(類腱腫)と類似した病理組織像を呈する骨腫瘍として報告された稀な良性骨腫瘍である.今回,われわれが経験した3例の類腱線維腫について,文献的考察を加え検討した.3例中𦙾骨と腸骨に発生した2例は十分な掻爬の後,自家骨と人工骨の移植を行い再発,機能障害を生じていないが,仙骨発生の1例は神経根温存を図ったため,病巣掻爬が十分に行えず再発を来した.
本腫瘍の治療においては初回手術より徹底的な掻爬あるいは切除によって腫瘍組織を完全に取りきることが最も重要である.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.