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特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
ダウン症候群における環軸椎不安定性の経年的変化—特に分離歯突起を伴わない症例について
Long Term Follow-up Atlanto-axial Instability in Down's Syndrome
大沢 俊和
1
,
井沢 淑郎
1
,
黒木 良和
2
,
大成 克弘
3
Toshikazu Ohsawa
1
1神奈川県立こども医療センター整形外科
2神奈川県立こども医療センター遺伝科
3横浜市立大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanagawa Children's Medical Center
キーワード:
ダウン症候群
,
Down's syndrome
,
環軸椎不安定性
,
atlanto-axial instability
,
経年的変化
,
long term follow-up
Keyword:
ダウン症候群
,
Down's syndrome
,
環軸椎不安定性
,
atlanto-axial instability
,
経年的変化
,
long term follow-up
pp.543-549
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908098
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抄録:ダウン症児で5年間以上追跡でき,分離歯突起を伴わない69例について,臨床的,X線学的検討を行った.調査時の環椎・歯突起間距離(AOI)は初診時と比較して,屈曲位,中間位,伸展位ともに有意に減少しており,特に5歳までに著明であった.初診時69例中14例(20.3%)が環軸椎不安定性陽性であったが,調査時には4例(5.3%)に減少していた.しかし10歳を越えても不安定性陽性例が2例に認められた.
環椎レベルの脊椎管最小矢状径(MSD)は初診時,調査時ともに各ポジション値の間に有意差は認められなかった.また調査時不安定性陽性例のMSD値は陰性例に比べ,小さい傾向があった.
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