Japanese
English
論述
血管柄付腓骨移植術における創外固定法とその問題点
Vascularized Fibular Graft: External Fixator and Its Problems
三浪 明男
1
,
荻野 利彦
1
,
門司 順一
1
,
福田 公孝
1
,
糸賀 英也
1
,
薄井 正道
2
Akio Minami
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2札幌医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
血管柄付腓骨移植術
,
vascularized fibular graft
,
創外固定
,
external fixator
Keyword:
血管柄付腓骨移植術
,
vascularized fibular graft
,
創外固定
,
external fixator
pp.1417-1422
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907991
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抄録:血管柄付腓骨移植術24例の移植腓骨の受容骨への固定方法,特に創外固定法が術後成績に与える影響とその問題点について分析した.その結果,創外固定を用いた症例の術後成績は創外固定以外の固定法を用いた症例の術後成績と比較してやや不良であった.創外固定を用いた症例では他の固定法を用いた症例と比較して原因疾患が頻回の遊離骨移植が既に行われた外傷性骨欠損および偽関節例や先天性脛骨偽関節症などの難治疾患が多く,受容骨の移植母床などに問題がある症例が多かった.そのため,成績不良の主原因が創外固定そのものによるとは考えられなかった.しかし,創外固定による合併症は比較的高率に発生しており,特に小児に創外固定を用いる場合は慎重にすべきである.
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