Japanese
English
臨床経験
両膝蓋靱帯・両上腕三頭筋腱の同時皮下断裂の1例
Subcutaneous Tendon Rupture of the Knee and the Elbow under Hemodialysis
内田 竜生
1
,
高橋 定雄
1
,
安藤 正
1
,
高見 博
1
,
山崎 富士夫
1
,
本多 伸芳
1
,
黄 清
1
,
大石 陽介
1
,
平沼 憲治
1
Ryusei Uchida
1
1関東労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanto-Rosai Hospital
キーワード:
皮下
,
subcutaneous
,
腱断裂
,
tendon rupture
,
血液透析
,
hemodialysis
,
慢性腎不全
,
chronic renal failure
Keyword:
皮下
,
subcutaneous
,
腱断裂
,
tendon rupture
,
血液透析
,
hemodialysis
,
慢性腎不全
,
chronic renal failure
pp.785-789
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907653
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抄録:微弱な介達外力で筋腱断裂を起す素因として副甲状腺機能亢進症,糖尿病,痛風,ステロイド等があげられる.今回我々は,慢性腎不全にて血液透析が行われていた症例で,自家筋の急激な収縮によって引き起されたと考えられる両膝蓋靱帯,両上腕三頭筋腱の同時皮下断裂の1症例を経験した.
症例:39歳,男性.昭和58年11月,血液透析開始,昭和60年6月.足がもつれ踏ん張ろうとしたが,そのまま膝がくずれ,両手をつく.四肢そのまま動かせなくなった.即日入院.両膝靱帯形成術(McLaughlin法)施行.両肘は保存的に観察した.現在も筋力低下は認められるが日常生活には不自由していない.術後組織学的に断裂部を検討し,この断裂が剥離骨折を主体とした断裂であるとの知見を得た.
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