Japanese
English
症例報告
外傷後30年経過し発症した小指屈筋腱断裂の1例
Flexor Tendon Rupture of the Little Finger 30 Years after Injury : A Case Report
西村 章朗
1
,
大谷 和裕
1
,
辻本 晴俊
1
,
福田 寛二
1
,
浜西 千秋
1
Akio Nishimura
1
1近畿大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kinki University School of Medicine
キーワード:
little finger
,
小指
,
tendon rupture
,
腱断裂
Keyword:
little finger
,
小指
,
tendon rupture
,
腱断裂
pp.351-353
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903241
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抄録:外傷後30年経過し発症した小指屈筋腱断裂の1例を経験した.症例は,8歳時に牛乳瓶で右手掌部に切創を受けた既往がある38歳男性である.右小指をドアのノブに引っかけ,直後より右小指DIP,PIP関節の屈曲障害に気付き当院受診した.画像所見より手掌部での屈筋腱断裂と診断した.術中,小指FDS,FDP,環指FDSの完全断裂を認め,環指FDSは瘢痕組織で連続していた.長掌筋腱を用いて腱移植術を施行した.本症例では,幼少時に完全断裂した小指屈筋腱が環指屈筋腱と癒着しており,急激な負荷で再断裂を起こしたと考えられた.
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