Japanese
English
臨床経験
胸郭成形術後のParaffinomaによる脊髄麻痺の1例
Spinal Paralysis caused by Intraspinal Paraffinoma after Thoracoplasty
大野 和則
1
,
山根 繁
1
,
大脇 康弘
1
,
河合 雅毅
1
,
今 均
1
,
光崎 明生
1
,
宮本 一成
1
,
堤 正樹
1
,
小野寺 信男
1
,
村松 郁夫
2
Kazunori Ohno
1
1函館中央病院整形外科
2国立函館病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hakodate Chuo Hospital
キーワード:
パラフィノーマ
,
paraffinoma
,
パラフィン
,
paraffin
,
脊髄麻痺
,
spinal paralysis
,
胸郭成形術
,
thoracoplasty
Keyword:
パラフィノーマ
,
paraffinoma
,
パラフィン
,
paraffin
,
脊髄麻痺
,
spinal paralysis
,
胸郭成形術
,
thoracoplasty
pp.1265-1269
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907071
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パラフィンは1830年K. L. Reichenbachにより発見され4),生体反応が少ないため19世紀末から顔面,胸部,四肢の形成外科領域の組織充填物として利用されてきた.しかしパラフィン注入後の問題点の一つに,長期経過により周囲組織に異物反応として肉芽腫すなわちParaffinomaを生ずるという問題がある,今回我々は肺結核に対する充填式胸郭成形術後,充填したパラフィンが脊柱管内に流入し,術後20年してParaffinomaによる脊髄の圧迫麻痺を生じた極めて稀な症例を経験したので報告する.
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