Japanese
English
臨床経験
骨・軟部腫瘍に対するCTの診断価値
Evaluation of bone and soft tissue tumors by computed tomography
八木 知徳
1
,
石井 清一
1
,
山脇 慎也
1
,
佐々木 鉄人
1
,
薄井 正道
1
,
松野 丈夫
1
Tomonori YAGI
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
pp.1012-1019
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906003
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はじめに
骨・軟部腫瘍のX線診断は,従来の各種X線撮影法の改良に加え,血管造影の普及やシンチグラフィーの進歩により,著しく向上した.しかし今なお得られる情報は充分とはいえない.
ひるがえつてComputed Tomography(CT)は1973年Hounsfield4),Ambrose2)によつて脳外科領域で臨床応用されたのが始まりである.翌1974年には全身用CT装置が開発され8),数年の間に驚異的な発展と普及を遂げるに至つた3,5,6,13,14,20),CTは従来の諸種診断法を補う有用な方法として整形外科領域でもすでに脊椎疾患に対する応用例の報告がある11,15,16,19).さらに最近では骨・軟骨腫瘍への応用が注目されている7,9,10).
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