Japanese
English
臨床経験
膝関節離断後17年を経過した血友病性偽腫瘍の1例
A case of haemophilic pseudotumor: 17 years follow-up after disarticulation of the knee
坂田 敏郎
1
,
川井 和夫
1
,
広畑 和志
1
Toshiro SAKATA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University School of Medicine
pp.188-192
発行日 1979年2月25日
Published Date 1979/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905862
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はじめに
血友病性偽腫瘍の発生は,血友病患者の約1%とされ稀なものである5).著者らは,17年前(昭和35年)血友病Aの患者で,踵骨部に発生した巨大な血友病性偽腫瘍を経験した.当時は,血友病患者に対し,外科的侵襲を加えることは禁忌とされていたが,日増しに悪化する全身状態を考慮し,やむなく膝関節離断術を施行した.幸いにも関節離断に成功し現在特に支障なく日常生活を送つている症例を今回追跡し得たので報告すると共に,本偽腫瘍の最近の治療法に対する考え方につき述べたい.
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