臨床経験
骨に発生したdesmoid tumorについて—Desmoplastic fibromaとperiosteal desmoid
川井 和夫
1
,
水野 耕作
1
Kazuo KAWAI
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
pp.865-869
発行日 1978年9月25日
Published Date 1978/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905772
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はじめに
骨に発生するdesmoid tumorと考えられている腫瘍性疾患には,病巣が骨髄内に位置するdesmoplastic fibromaと骨膜部に位置するperiosteal desmoidの2つの型の報告がみられる.
両者共,その組織像は軟部のdesmoid tumorに類似しており,前者は1958年Jaffe7)により,後者は1951年Kimmelstiel8)によりはじめてそれぞれの名称のもとに報告された,その後いくつかの症例が追加されたが現在までに前者は53例,後者は8例の報告がみられるに過ぎない.
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