臨床経験
胸骨柄部硬化性骨髄炎について
喜多 正鎮
1
,
西崎 博巳
1
,
江口 正雄
1
Masashizu KITA
1
1九州大学医学部整形外科学教室
pp.235-242
発行日 1978年3月25日
Published Date 1978/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905681
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はじめに
胸骨柄部体部間関節(manubriosternal joint,以下MS関節と略す)に腫脹,疼痛をきたす疾患はきわめて稀であり,Zimmer(1939),Liévre(1952)の発表した柄部体部間関節症,Savill(1951)の強直性脊椎炎におけるものが主で,そのほか慢性関節リウマチ,結核などが報告されている.われわれは臨床的にMS関節症と酷似し,レ線上胸骨柄部の骨硬化とMS関節,胸鎖関節に関節症変化をきたす3名を経験したので報告する.
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