学会印象記
第9回先天股脱研究会—難治例および手術失敗例の検討
榊田 喜三郎
1
Kisaburo SAKAKIDA
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
pp.1050-1054
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905275
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第9回先天股脱研究会は第481回日本整形外科学会の第1日目の4月8日午後6時より10時まで京都府立医大記念ホールにおいて開催された.本ホールは前日まで医学会総会の会場の1つとして使用されており,引き続き第19回日本リウマチ学会に使用されることになつていたため会場内諸設備はそのまますえ置かれ,我々幹事側としては特に会場設営に手をさかれることもなく幸であつた,演題数の関係からはじめの予定より30分繰り上げて6時から開始したにもかかわらず,5時過ぎ頃より熱心な参加者が続々つめかけ,開会時には700名収容の会場をほぼ埋めつくす程の盛会であつた.ことに北海道や鹿児島の遠隔地より多くの若手医師の出席をみて木研究会の性格と重要性を改めて再認識したことであつた,しかし本研究会も回を亜ねるに従いテーマの選択に苦慮するようになつてきたが,今回は大方の意見とは別に手持ち症例の反省をかねて再検討を加えてみてはとの意向から難治例や手術失敗例の検討をテーマに取り上げ,学会では発表できないような裏話も含めて自山な討論をして戴くことを意図した次第である,以下プログラムを中心に順を追つてその概略を報告する.
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