論述
高周波電流切除鏡を応用した膝関節滑液膜切除術
有富 寛
1
,
山本 真
1
Hiroshi ARITOMI
1
,
Makoto YAMAMOTO
1
1北里大学医学部整形外科学教室
pp.19-30
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904935
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I.緒言
慢性関節炎特に関節リウマチに対する治療は古来いろいろ試みられてきたがその限界があり関節変形へと進行することが多いことから全身性疾患にもかかわらず外科的アプローチが試みられてきた.その一つとして滑液膜切除術がある.
滑液膜切除術は1887年Schüllerらにより報告されて以来多く報告されてきたが術後著しい機能障碍を残すことから一時下火となつたが,術後療法訓練法の進歩,薬物療法の限界と相まつて再び広くその価値を認められてきた.近年組織化学,電子顕微鏡,免疫組織学,核医学などの発展により関節滑液膜局所における関節リウマチなどの病理が解明されるにつれ滑液膜関節液の役割やその変化が次第に明らかになつてきた.
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