カラーシリーズ
四肢の軟部腫瘍 9—横紋筋肉腫 4
金子 仁
1
1日本医科大学
pp.186-189
発行日 1973年3月25日
Published Date 1973/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904808
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横紋筋肉腫のうち,embryonal typeは小型円形細胞が主体である。細胞の密在している所では診断がつけ難い。疎開部で索状配列,干し柿像等が出てくる。時にリボン状細胞や,多核巨細胞が出現する。Pas染色によるグリコーゲンは多量に認められる場合が多い。この種の細胞が蜂巣状に並んだのがalveolar typeである。また膀胱,中耳,腟等,内腔のある臓器にembryonal typeの横紋筋肉腫が発生すると,肉眼的に葡萄の房のようになるのでbotryoid typeと呼ぶ。一般に幼児に多い。
今回はembryonal typeの横紋筋肉腫を掲載する。
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