骨腫瘍カラーシリーズ
25.Neurilemmoma/26.Neurofibroma
骨腫瘍委員会
pp.737-740
発行日 1970年10月25日
Published Date 1970/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904457
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症例33:28歳,女.昭和42年1月誘因なく腰痛と両側足底部の冷感出現.同年6月には歩行不安定となり,しだいに膝の力もなくなってきた.昭和43年11月には歩行不能となり,44年5月には膀胱障害が現われ,9月に入院椎弓切除および腫瘍全剔出術を受けた.術後1年で術前のD10以下の知覚障害,病的反射も消失し日常生活も正常に復している.
手術所見:第10胸椎左側椎弓と棘突起は充実性の腫瘍でおきかえられ著しく膨隆し,骨皮質は一部破壊され,線維性被膜で被われた腫瘍は筋肉や第9胸椎後部にも浸蝕し,後膜外側に及んでいた.しかし第9胸髄神経根は正常であった(信州大).
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