臨床経験
肘,手および手指のPeritendinitis calcareaについて
高原 伸雄
1
,
矢野 悟
1
,
小林 郁雄
2
,
村田 秀雄
2
Nobuo TAKAHARA
1
1西尾市民病院整形外科
2神戸大学医学部整形外科学教室
pp.298-305
発行日 1969年4月25日
Published Date 1969/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904064
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緒言
肩関節部におけるperitendinitis calcareaの原因,組織学的所見1)およびその治療に関する報告は少なくない.しかし肘関節より末梢部におけるperitendinitis calcareaの発生は比較的まれなものとされている.その中で手指に発生した報告例を見ると大部分が単発性である.今回,著者らが経験した姉妹の手指に多発したperitendinitis calcareaの2例と肘関節部に発生した3例を中心にして,本症の原因,臨床症状やその経過,治療について記述する.
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