質疑応答
瘢痕ケロイドの治療
伊藤 盈爾
1
1慶応義塾大学医学部形成外科学教室
pp.754-755
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903823
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はじめに
ケロイドの治療はなかなか難かしく,現在これといつたきめ手はない.しかし,症状に応じた治療を行なえば,相当な効果をあげることができる.それには,ケロイドの発生を促進する因子を知り,極力これを除去することが必要で,治療は常に予防と平行して行なわなければ,かえつて逆効果を招く危険をはらんでいる.
皮膚が損傷をうければ,瘢痕によつて治癒するが,殆んど目だたぬものから醜悪な塊状のものまで,あらゆる段階がある.その分類にも異論があるが,治療面は大差はないので,今回は肥厚,硬化した瘢痕をすべてケロイドとしてその治療法をのべる.
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