Japanese
English
症例報告
胸椎脱臼骨折の整復後に椎間板組織の嵌頓をみた1例
Bulging of Disc Material after Reduction of Fracture-dislocation of Thoracic Spine : A Case Report
瀧上 伊織
1,4
,
宮本 敬
2
,
細江 英夫
2
,
青木 隆明
3
,
西本 博文
3
,
清水 克時
2
Iori Takigami
1,4
1岐阜市民病院整形外科
2岐阜大学医学部整形外科
3岐阜中央病院整形外科
4現:京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu Municipal Hosphal
キーワード:
fracture dislocation
,
脱臼骨折
,
facet interlocking
,
椎間関節嵌頓
,
thoracic spine
,
胸椎
Keyword:
fracture dislocation
,
脱臼骨折
,
facet interlocking
,
椎間関節嵌頓
,
thoracic spine
,
胸椎
pp.1253-1256
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903669
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抄録:症例は24歳,男性.スノーボード外傷にて第11胸椎脱臼骨折,両側椎間関節ロッキングを受傷し両下肢不全麻痺を呈した.即日,観血的に脱臼を整復し,後方固定術を行った.術後,症状はやや改善を認めたが脊髄造影を施行したところT11/12に前方よりの圧迫のため完全ブロックを呈していた.受傷から5週後に前方除圧固定術を施行した.除圧の際に椎間板組織の脊柱管内への嵌頓を認めたため,それを摘除した.両側椎間関節ロッキングに対して後方からの整復を行った際に生じうる本病態は,特に不全麻痺を呈する症例において見過ごしてはならないものと考え,報告した.
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