整形外科/知ってるつもり
変形性膝関節症と肥満
戸田 佳孝
1
1貴晶会戸田整形外科リウマチ科クリニック
pp.284-286
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903498
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【意外に研究されていない減量の効果】
変形性膝関節症(膝OA)と肥満の関連性については欧米人を対象とした調査からよく知られている.しかし,2000年に米国リウマチ協会のOA治療ガイドライン委員会から出された総括でさえも「減量と膝OAの症状改善度との関連性についての無作為化前向き試験はTodaらの結果が唯一のデータである」としてわれわれの過去の文献を引用している1,5).このように,肥満した膝OA患者に対する減量療法の効果を定量的に評価する研究は肥満の本場(?)欧米でもあまり進んでいない.
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