Japanese
English
症例報告
ダウン症候群に合併した股関節脱臼の1例
Dislocation of Hip in Down Syndrome : A Case Report
明田 浩司
1
,
西山 正紀
1
,
二井 英二
1
,
平田 仁
2
,
内田 淳正
2
Koji Akeda
1
1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科
2三重大学整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Mie Prefectural Kusanomi Rehabilitation Center
キーワード:
Down syndrome
,
ダウン症候群
,
hip dislocation
,
股関節脱臼
,
therapy
,
治療
Keyword:
Down syndrome
,
ダウン症候群
,
hip dislocation
,
股関節脱臼
,
therapy
,
治療
pp.991-994
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903351
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抄録:ダウン症候群は,筋緊張低下に加え,靱帯弛緩性,関節過度柔軟性を有するため,様々な整形外科的な合併症が報告されている.ダウン症候群に合併する股関節脱臼の頻度は約3%であり,2歳から7歳の期間に発症することが多い.股関節X線像では特徴的な像を呈し,臼蓋形成不全は認めない.治療に関しては,手術療法および保存的療法が報告されている.症例は4歳,女児である.1歳11カ月時,誘因なく右下肢を動かさなくなり,股関節X線像にて右大腿骨頭の脱臼を認めた.股関節外転装具にて24時間装着を6カ月間,その後夜間のみの装着を10カ月間行うことにより良好な結果を得た.脱臼出現早期より治療し,大腿骨頭の良好な求心位を得ることが重要である.
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