Japanese
English
症例報告
髄内釘併用骨延長術の治療経験
Limb Lengthening Over an Intramedullary Nail
白濱 正博
1
,
井上 明生
1
,
永田 見生
1
,
坂井 健介
1
Masahiro Shirahama
1
1久留米大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kurume University School of Medicine
キーワード:
lengthening
,
骨延長術
,
intramedullary nail
,
髄内釘
,
external fixation
,
創外固定器
Keyword:
lengthening
,
骨延長術
,
intramedullary nail
,
髄内釘
,
external fixation
,
創外固定器
pp.679-683
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903292
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抄録:近年,骨延長術に髄内釘を併用することで,創外固定器装着期間を短縮できるようになり,われわれも2症例経験した.症例1は9cmの左大腿骨外傷性骨短縮症で,初回は通常の骨延長術で4cm延長し,2回目は髄内釘を併用し5cm延長した.症例2はmetaphysial dysplasiaの低身長例で,右下肢に対して通常の脚延長術を施行し,左下肢に対して髄内釘を併用し大腿骨,𦙾骨それぞれ6cm脚延長術を施行した.創外固定器を用いた骨延長術では,ピン刺入部感染、延長器抜去後再骨折や関節拘縮など合併症もあり,創外固定器装着期間も長期間となる.髄内釘併用骨延長術は,一長管骨に髄内釘と創外固定器を装着するため,手技的にも難しく,物理的にも適応が困難な症例も多い.しかし,従来法より早期に創外固定器を抜去でき,膝ROMの早期回復や,患者への負担が軽減されるため,症例を選べば非常に有効な方法と思える.
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